元不登校娘と過去の長期休みを振り返る〜勉強の遅れを取り戻すよりも大切なこと | 『公認心理師』渡辺貴子トレーナー

元不登校娘と過去の長期休みを振り返る〜勉強の遅れを取り戻すよりも大切なこと

皆んなが休んでいる冬休みは、

学習の遅れを取り戻すチャンスです!

お母さん、しっかり勉強させてくださいね!

次女が不登校だった小五の冬休みを前に、

担任の先生が私と娘に向けておっしゃった言葉です。

夏休み、春休み前にも同じことをお話しされていました…。

 

 

皆んなが休んでいる冬休みは、

学習の遅れを取り戻すチャンスです!

お母さん、しっかり勉強させてくださいね!

あの頃の次女。

学校全体、そして姉も休んでいる夏休みや冬休みは、普段の罪悪感からほんの少し解放され、いつもよりほんの少しホッとできて、ココロが軽くなったそうです。

そんな不登校中の娘と私への

担任の先生からのアドバイスでした。

今こそ!

今だから!

今、やらなくちゃ!

不登校中。

担任の先生やお友だちがいつも学校帰りに宿題や課題のプリントを家に届けてくださっていました。

日常のプリントやドリルの数々も、不登校中の次女にとっては出来ない自分を目の当たりにさせられるモノ。

そして、学校と直結する恐ろしいモノ。

次女は次第に、プリントに目を通さなくなっていきました。

そんな経緯を知っている担任の先生。

「だからこそです、お母さん!

学校のストレスがない今だからこそです!

皆んなが休んでる長期休みにこそ、やらせてください!」

先生はきっと、

娘の学習の遅れが学校復帰をさらに遠ざけてしまうのでは。

そう考えてお話くださったのだと思います。

 

それが、子どものために役に立つのならやるべきです。

私も、そう思って娘にやらせたこともあります。

でも、我が家の場合は、上手くはいかなかった。

娘と母で不登校を乗り越え、

過去を振り返ってみて

私たち母娘が言えることは

何して楽しむ?
どんなことして、楽しみたい?

自由に楽しんでいいんです。
存分にやりたいことを好きなだけやったっていいんです。

ココロが膨らめば
放っておいても
あとは子どもが自分から動き出すから。

大丈夫なんです。

「いつも家でやりたい放題してるし…」

そのように見えるお子さんも
ふだんは、何かを感じているものです。

だからね、
何も気兼ねしなくていい冬休みや夏休み

本気で楽しんでいいんじゃないかな、って思います。

安心できるお休み期間であるはずなのに

ママが「お勉強の遅れ」に気を取られていると
子どもに伝染します。

楽しんじゃだめなんだ…。
学校へ行ってない自分は

楽しむことは許されないだ…。

夏休みや冬休みでさえも

自分を責めながら生活することになります。

たとえ親の目には、のらりくらり過ごして見えたとしても、ココロの中ではできない自分を責めている子どももいます。

だから…

せっかくのお休み
ココロも体も学校から離れて多いに満喫していいんです。

 

▶︎▶︎▶︎拒食症、不登校克服「母親だからできることがある」

▶︎▶︎▶︎拒食症、不登校克服「誰のために話を聴くのか?」

そして、ママも…。

どうか、ゆっくりと…。

ママも楽しんでいいんだよ。

「学校」というシバリから解放されるお休み期間は、ひょっとしたらママの心もいつもより穏やかでいられるかもしれません。

そんな時を大切に過ごしてください。

▶︎▶︎▶︎【拒食症・不登校克服】もしも、まるまる肯定されたらどうですか?

 

子どもは、萎んだココロがふくらめば
放っておいても動き出すんです。

そのときに、

お母さんにできるサポートがあります。

みんなが休んでいるときが差を縮めるチャンス…。
学校の先生が言うように、

そう思ってしまうかもしれません。

萎み切った子どものココロを叱咤激励して

何かを詰め込んで

次女は、5年生の11月に学校復帰する際には
掛け算九九も忘れかけていました。

ココロが膨らんで動き出した彼女には
九九を忘れかけていることも漢字が書けないことも
学校復帰に際して

なんのマイナス要素にもなりませんでした。

だって、ココロがエネルギー満タン状態だから。

もちろん、「自分だけできない…。」

そんな辛さもあったそうです。

けれど、

ココロが膨らんでいった次女は

できないことでなくて

どうやったら、それを乗り越えていくか?に

意識を向けるようになったそうです。

 

私が驚くほど、成長していた…。

小6のとき、

自分で勝手に公文に行くことに決めて
そして小2レベルからスタートして

夏休みには小6においついていた。

ココロが膨らんだら、
その先の課題に自分で向き合うことが

できるようになります。

一つひとつ自分で課題をクリアしていくことが
本人の大きな自信に繋がり
ますますココロが膨らんでいくでしょう。

気持ち的にも余裕がある冬休みや夏休みはそのチャンスです。

 

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。