【拒食症・不登校克服】親の覚悟:なぜ覚悟を決めるのか? | 『公認心理師』渡辺貴子トレーナー

【拒食症・不登校克服】親の覚悟:なぜ覚悟を決めるのか?

ごきげんよう。今日もご覧いただきましてありがとうございます。

渡辺貴子です。

こんな言葉を聞いたことはありませんか?

メッセージ?命懸けのメッセージ?

どうしてこんなカタチでしか伝えられなの?

この子は私を苦しめたいの?

もし、あなたの幸せがママの笑顔だというのなら、なぜ元気になってくれないの?

私はそう思いました。

長女の拒食症、次女の不登校。

渦中にいる私は

「もう、逃げ出したい…。親になんてなるんじゃなかった」

そう思うことも多々あったな…。

こんなに心を砕いているのに…と、どこか被害者だった私。

悲劇のお母さんになってた私。

子どもさえ、立ち直ってくれれば問題はなくなるのにと思った…。

たくさん傷つけあい、たくさん泣き、筆舌に尽くし難い思いを重ねました。

そうして、いま私は感じます。

そう思うのです。

これほどまでに傷つきながら私たちに教えてくれる愛が、無条件でなかったら何と呼べるだろう。

長女が拒食症になった夏休み。

どんな覚悟をもって過ごしたのかは、こちら記事に書いています。

▶︎【拒食症・不登校克服】親の心も揺れ動く

・娘の思い、行動を管理する操縦桿から手を放すこと。

・すべてを娘に委ねること。

・娘の思いを尊重した快(心が喜ぶ)体験や時間を積み重ねること。

克服に向けて、笑顔に向けて、

そうする、そうあろうと決めたのです。

なぜ、覚悟を決める(腹をくくる)のか

心が揺らぐからです。

どれほどの決意をしても、目の前で起きていること、未来に対する不安な想像や、さっき前の出来事を思い出しては、心はユラユラと揺れ動きます。

子どもに委ねよう。

管理を手放そう。

そう決めても、でも…
手を放すのが怖い…。

・この世で最も愛する者の命がかかっているんだもの、怖いのです。

・このまま放っていたら、一生外に出られず社会に出られないんじゃないかと、怖いんです。

もしもこの手を放したら、子どもに委ねてしまったら、子どもがもっとダメになってしまうんじゃないかと恐ろしくなるのです。

手放そう、手放さなきゃと思えば思うほど、握った手を放せなくなります。

可愛かった子どもたちが、筆舌に尽くし難い様子になっていくのを間近で見る親の胸中は、どれほどつらいものか。

「変われるものなら変わりたい」

そう、思われるお母さんはたくさんいらっしゃいます。

だからこそ、

深い呼吸・しっかりとそこに存在して、覚悟を宣言する

半端な決意じゃ、揺らいでしまいます。

心配で、ジロジロみちゃうし

小言が口を滑ってでてくる

ため息がもれでてるし

恐怖で身が縮まって動けなくなる

頭で、「よし!やるぞ!」って決めても、目の前の状況に反発が起こります。

本当に?本当に、子どもに任せちゃっていいの?

委ねちゃっていいの?

ひと言言ったほうがいいんじゃない?

そんな心の声が聞こえてきます。

だからこそもっともっと

深い深い深い

根幹の部分で覚悟を定める必要があるんです。

頭ではなくお腹で。

腹を決める

腹を括る

腹落ちする

肝が据わる

肝っ玉

日本には昔から、こんな言葉があります。

「頭」でこういう言葉ってあまりないんですよね。

いかがですか?

お腹のほうがどっしりとした安定感があるでしょ?

これまでと異なる関わり方にチェンジしていくのだから

怖いのは当たり前。自分の中から反発が起こるのは当たり前。

私たちの脳は変化を嫌うので、当たり前なんです。

頭レベルで考えて、頭レベルで決意しても、一瞬で吹き飛ばされちゃう。

だからこそ、

しっかりと体の軸を整え

深い呼吸をしっかりして

お腹(重心)を意識して「よし!」と声をかける必要があるんです。

私は、これに取り組みます!

と、宣言する必要があるんです。

じゃないと、これまでのやり方を手放せない(なんどもお伝えします)

それは、意志が弱いとか要領が悪いとかではなく、人間だからです。

この覚悟のやり方、腹の括り方を、

私は子どもたちとの出来事で学ぶことができました。

人生は、試練の連続です。学びの連続。

私が自分自身の人生を生きるということに覚悟を持つことができたのは、

子どもたちとの出来事があったから。

子どもたちからのメッセージを、受け取り学ぶ覚悟を定めたことが、ひいては自身の人生と向き合い、人生を拓いていくチカラになっていると私は思っています。

これは、子どもたちにしかできなかったことです。

たくさんの学びをさせてくれたことへの感謝でいっぱいなのです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。