「すべては今のために」〜そう言える未来を信じて
ごきげんよう、渡辺貴子です。
力が湧いてくる詩。
幸せの帽子
すべての人が幸せを求めている
しかし幸せというものは
そうやすやすと
やってくるものではない
ときには不幸という
帽子をかぶって
やってくる
だからみんな逃げてしまうが
実はそれが幸せの
正体だったりするのだ
私も小さい時から
不幸の帽子を
いくつもかぶらされたが
今から思えば
それがみんな
ありがたい
幸せの帽子であった
それゆえ神仏の
なさることを
決して怨んだりしてはならぬ
坂村真民「幸せの帽子」
![](https://www.kosodate.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2023/12/dandelion-g32e16cfd7_1280-1024x682.jpg)
大好きな詩人のおひとり、坂村真民さんの詩です。
卓越した方々は、言葉こそ違えど皆同じことを語られる。
そして、わたしはやっぱりこの捉え方、在りようが好きです。
自分の力ではどうにもならないこと
思い通りにいかないこと
つらかったこと
逃げ出したくなること
うらめしく思うこと
私たちがどれだけ不幸の帽子をかぶったとしても
ふりかえれば、ああ、あれは、ありがたい幸せの帽子だったと。
ならば、いまのこの苦しみも
それは、いつか
ありがたい幸せにかわる。
この経験こそが
わたしたちの愛や慈しみ、今を感謝で生きる力を磨いてくれる
人のこころの痛みがわかる優しさになる
それは、わたしたちも
そして、子どもたちも。
帽子を歓迎しよう。
先人の教えに、胸が熱くなります。
「すべては、今のためにあった」
そう笑顔で言っている未来を信じて、自分を信じて、子どもたちを信じて、いまを精一杯生きよう。
カテゴリー: お子様に寄り添うあなたへ